小規模なお店ほど、サイトは“よくできた名刺＋予約係”として働きます。
大量のページは必要ありません。
大事なのは、見る人が迷わず「予約や問い合わせ」まで進めることです。
本記事では、はじめての方でも取り組みやすい「5ページだけ」の設計を紹介します。
写真や文章の作り方、信頼の見せ方、公開後の動かし方まで、やさしく具体的にまとめました。
1. 目的を一つにしぼる｜だれに何を届けるサイトか
まず決めるのは「だれに」「何を」「どうしてほしいか」の三つです。
例）戸田市で近場の○○を探している人に、体験予約をしてほしい。
例）子ども連れで通える△△を探している人に、無料相談を申し込んでほしい。
この三つが決まると、写真の方向性、文章の言い回し、ボタンの置き場所が自然に決まっていきます。
迷ったら「このページを読んだ人に次にしてほしい一歩は何か」を一行で書き出しましょう。
2. 5ページで成果を出す基本構成
① トップページ（お店の顔）
・最初の3行で「だれの」「どんな悩みを」「どう解決するか」を伝えます。
・写真は“店内の雰囲気”と“人柄”が分かるものを。
・今すぐ行動できるボタンを上部に置きます（予約／問い合わせ）。
② サービスページ（できること）
・サービス名→内容→時間→料金→対象→持ち物→流れ→よくある質問→行動ボタンの順。
・専門用語は使わず、具体的な例と写真で説明します。
③ 実績・事例ページ（選ばれる理由）
・ビフォーアフター写真、体験の声、よくある不安とその解消例を掲載。
・「同じ悩みの人でも大丈夫」と伝わる構成にします。
・事例の末尾に関連サービスや予約へのリンクを置きます。
④ 料金・予約ページ（迷わない手続き）
・料金表はスマホで見やすく。
・予約方法は一つに絞るか、優先順位をはっきり。
・キャンセル規定や注意事項は短くわかりやすく。
⑤ アクセス・店舗情報＋問い合わせページ（安心材料）
・地図、住所、最寄駅からの所要時間、駐車場、営業時間、連絡先。
・写真つきの行き方があると来店率が上がります。
・問い合わせフォームは入力項目を最小限に。
5ページを作ったら、トップページからそれぞれへ迷わず進める動線を作ります。
さらに、本文中にも関連リンクを入れて回遊できる形にします。
3. 信頼を高める見せ方｜経験・専門性・安心感の出し方
信頼は「実際の様子」と「お客様の声」で育ちます。
立派な肩書きよりも、生活の場面で役立つ具体例のほうが刺さります。
・経験は“数”より“中身”。
どんな人の、どんな悩みに、どう役立ったかを短く書きます。
・専門性は写真で補強。
器具や道具、手順が分かる写真を入れます。
・安心感は「顔が見えること」。
スタッフの笑顔、店内の清潔感、注意事項の明記だけでも安心が増します。
事例を増やす場所は、サイト内の「制作実績・事例」相当ページが最適です。
例）制作実績・事例（コラム）を見る。
4. 写真と文章のコツ｜伝わる素材づくり
写真のコツ。
・主役と背景を分ける（背景を一歩下げ、被写体に光を当てる）。
・手元や道具のアップを入れて、“丁寧さ”を伝える。
・同じ角度の写真が続かないように、引き・寄り・横・上のバリエーションを。
文章のコツ。
・一文を短く。
・専門用語は言い換える。
・指示語（これ・それ）を避けて名詞で書く。
・数字と具体例を必ず入れる（例：徒歩7分、週1回、30分）。
まとめ方の型。
「結論→理由→具体例→行動」。
例）“最初は体験がおすすめ。
理由は、入会後のミスマッチを防げるから。
具体例として、4回の体験で基礎・振付・発表まで試せます。
気軽に予約フォームからご連絡ください。”
5. 予約・問い合わせが増える導線設計
ボタンは「色・文言・場所」をそろえるだけで反応が変わります。
・色は一つに固定。
・文言は「無料体験を予約」「LINEで相談」など行動が分かる言い回し。
・場所は上部、中腹、末尾の三か所。
フォームは短く。
「名前・連絡先・希望日時・質問」の4点で十分です。
送信後の画面では、返信までの目安時間と、連絡がない場合の方法（電話やLINE）を書いて安心を。
予約以外の導線も有効です。
・事例をもっと見る導線で“納得”を後押し。
・地図やアクセスの導線で“迷い”を解消。
・FAQ（よくある質問）で“不安”を減らす。
例）問い合わせ・無料相談はこちら。
6. 公開後90日の運用計画｜毎週やること
1〜4週。
・写真の差し替え（暗い・ブレている・似た角度の削除）。
・トップの最初の3行をテスト（対象・価値・一歩目）。
・事例を2本作成し、サービスページに内部リンク。
5〜8週。
・よく読まれているページの冒頭を改善。
・料金・予約ページの表記を見直し、迷いを減らす。
・FAQを毎週3つ追加（電話やLINEでよく聞かれる内容を転記）。
9〜12週。
・トップから事例・料金・アクセスへの導線を強化。
・写真に“人”を増やして雰囲気を補強。
・季節の案内やキャンペーンを追加して再訪を促す。
毎週の記録は一枚にまとめます。
「閲覧が多いページ」「予約につながったページ」「離脱が多いページ」「要修正メモ」。
見える化すると、次の一手が迷いません。
まとめ
小規模店舗のサイトは、5ページで十分に成果が出せます。
トップ、サービス、実績・事例、料金・予約、アクセス・店舗情報＋問い合わせ。
それぞれの役割をはっきり分け、写真と文章を“相手目線”で整えるだけです。
信頼は、実際の様子とお客様の声から育ちます。
まずは事例を1本、次に料金・予約の分かりやすさ、そして導線の強化。
公開後90日、同じ型でコツコツ手を入れれば、動くサイトに育っていきます。
事例の整備や導線の設計、記事制作の代行も対応します。
迷ったら一緒に“5ページの設計図”を作りましょう。