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伝わるトップ画像の作り方|写真かイラストか

伝わるトップ画像の作り方
写真かイラストか

伝わるトップ画像の作り方|写真かイラストか

トップ画像はサイトの「第一印象」をつくる最重要パーツです。

開いた瞬間の3秒で「ここは自分向けだ」と感じてもらえるかが勝負。

写真にするか。
それともイラストか。
本稿では使い分けの考え方と、今日から使える実務のコツを整理します。

1. まず「誰に何を伝えるか」を一言で決める

画像選びに迷う最大の理由は、メッセージが曖昧だからです。

先に一言で決めます。
「忙しいパパママが、子連れで通えるマシンピラティス」。
「戸田で初めてのチアダンス。幼児から安心」。
「小さなお店でも始められる月1万円のWeb運用」。

一言が決まれば、必要な要素が自動的に絞れます。
子連れOKを伝えるなら、ベビーベッドやキッズスペースが写る写真。
抽象的な「はじめやすさ」を伝えるなら、やさしいタッチのイラスト。

画像は飾りではありません。
一言メッセージを視覚で補強する道具です。

2. 写真が強いケース|信頼・実在感・空気感

写真は「本当にそこにある」ことを一瞬で伝えられます。

・店舗ビジネス(外観・内観・スタッフの表情)。
・体験型サービス(レッスン風景・機材の清潔さ・距離感)。
・地域性(戸田駅からの道順、市役所通りの雰囲気)。

とくに初めての人は不安です。
写真で広さ、明るさ、清潔感、人の距離を見せるだけで心理的なハードルは下がります。

迷ったら「来店前に見ておきたいもの」を優先して撮る。
入口。
受付。
施術やレッスンの場所。
更衣やキッズスペース。
そして笑顔。

これだけで予約率が変わります。

3. イラストが強いケース|概念・親しみ・差別化

イラストは「目に見えない価値」を直感的に伝えるのが得意です。

・概念の説明(はじめやすい料金、やさしいサポート)。
・ターゲットの幅が広いとき(年代・性別を限定しない)。
・写真だと具体化しすぎるとき(職種や体型を固定したくない)。

また、競合サイトが写真ばかりなら、イラストで差別化できます。
ただし世界観が合っていないとチープに見えるので注意。
自社の色やフォント、アイコンと統一感を持たせます。

子ども向けのチア、初心者向けのピラティス、やさしいWeb支援。
こうした「安心」「はじめやすさ」は、角の丸い図形や柔らかな線で伝えると効果的です。

4. 共通の作り方|構図・文字入れ・トーン

画像種別に関係なく効く基本ルールを押さえます。

1)余白をつくる。
文字を載せる前提で、左右どちらかに「置き場」を確保します。
主役が中央にいる写真は、左右にトリミングして余白を作るだけで読みやすくなります。

2)コントラストをつくる。
明るい写真にはやや暗めのオーバーレイ。
暗い写真には薄いホワイトのベール。
文字色は白か黒に固定し、影や縁取りは最小限。

3)文字は短く大きく。
一言コピーは15〜20字程度。
サブは2行以内。
ボタンは動詞から始めて短く。

4)色と質感を統一。
サイト全体の1〜2色に合わせます。
イラストの場合は線の太さや角の丸みをUIと揃える。

5)人の目線を活用。
写真は人の視線の先にボタンやコピーが来るよう配置。
視線誘導は自然なナビになります。

5. スマホ最適化と権利・サイズの実務

トップ画像で崩れやすいのはスマホです。

・縦長で見切れないか。
・文字が小さくならないか。
・顔や機材がトリミングで欠けないか。

PC用とスマホ用で別画像を用意し、切り出し位置を変えるのが安全です。
重要な被写体は中央の上下1/3に置くと、どの比率でも残りやすくなります。

画像サイズは、横幅に合わせて適切に縮小。
圧縮して軽くし、表示速度を守ります。
代替テキストは「何が写っているか」を端的に。
ボタンの文言も画像に依存せず、テキストとして用意しておくと安心です。

権利面は「誰が撮り、誰が写り、どの範囲で使えるか」を明文化。
スタッフやお客様が写る場合は同意を取り、イラストも商用と改変可否を確認します。

SNSや地図に表示される小さなサムネイルもチェック。
OGP用に「縮小しても意味が通じる画像」を別途用意できると理想です。

6. 失敗しない制作フローとチェックリスト

トップ画像は「正解が1つ」ではありません。
小さく試し、反応で磨くのが近道です。

1)一言メッセージを決める。
誰に、何を、なぜ今。

2)写真案とイラスト案を並行で作る。
両方のラフを用意し、スマホとPCで見比べます。

3)文字入れと位置を2〜3案。
左配置、右配置、中央配置。
余白の広さも比較。

4)実機で確認。
iPhoneとAndroid、ライトとダーク。
地図やSNSのサムネでも判別できるか。

5)公開後の小さな改善。
文言の言い換え。
文字サイズ。
画像の明るさ。

最後に、公開前のチェックリスト。
・一言メッセージは20字前後で言い切れているか。
・人物の顔や手、機材の重要部が切れていないか。
・文字が背景に埋もれていないか(濃淡の調整をしたか)。
・スマホで2行以内に収まっているか。
・ボタンが親指で押しやすい位置か。
・代替テキストと権利確認は済んでいるか。

まとめ

写真は実在感と安心を。
イラストは概念と親しみを。
それぞれの強みで選び、余白とコントラスト、短いコピーで「3秒の印象」を設計しましょう。

戸田エリアで店舗や教室、サービスをはじめる方へ。
株式会社T&Cでは、トップ画像の企画から撮影手配、イラスト制作、スマホ最適化まで、実装と運用まで並走します。
小さな改善を積み重ね、サイトの第一印象を着実に強くしていきましょう。

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