「どのページが読まれているのか知りたいけれど、見方が難しい。」という声をよくいただきます。
実は、やることはシンプルです。
まずは役割の違いを理解し、二つを連携。
次に、自然検索の数字を毎週同じ場所で確認し、気づきをすぐページの修正に反映する。
この繰り返しで、集客は確実に積み上がります。
本記事では、専門用語をできるだけ使わずに、はじめての方でも迷わない手順をまとめました。
1. まず全体像をつかむ|二つの役割の違い
Google アナリティクス 4は「サイトに来てから何が起きたか」を見る道具です。
どのページから入って、どのボタンを押して、問い合わせまで進んだのか。
訪問者の動きを“流れ”としてつかめます。
Google サーチコンソールは「検索で見つかる前後で何が起きたか」を見る道具です。
どんな言葉で検索され、どれくらい表示され、どのくらいクリックされたか。
検索結果での見え方を改善するヒントが詰まっています。
二つを連携すると、「検索で見つかった言葉」から「サイト内の行動」までが一本の線で見られます。
すると「この言葉から来た人は、料金ページをよく読み、問い合わせ率も高い」といった発見につながります。
2. 連携の前に整える三つの準備
準備① アカウントを用意する。
会社用のGoogleアカウントで、Google アナリティクス 4とGoogle サーチコンソールにそれぞれ登録します。
担当者が複数いる場合は、共通のメールを使うと引き継ぎが楽です。
準備② サイトの所有者であることを確認する。
Google サーチコンソールでは、サイトがあなたの管理下にあることを確認します。
既に導入済みならOKです。
準備③ アクセスを数える仕組みを入れる。
Google アナリティクス 4の計測用タグをサイトに入れます。
既にカウントされていればそのままで大丈夫です。
3. 連携の進め方|基本の手順とつまずきポイント
手順は大きく二段階です。
一つ目は、Google アナリティクス 4側で「Google サーチコンソールとつなぐ」設定を行うこと。
二つ目は、Google サーチコンソール側で対象サイトを選び、連携を許可すること。
画面の案内に沿って選択すれば完了します。
つまずきやすいのは、権限の不足と、対象サイトの取り違えです。
権限は「編集できる立場」で入っているかを確認。
また、wwwあり/なし、http/httpsなど、実際に公開されているURLと一致しているかを見直しましょう。
正しくつながると、Google アナリティクス 4で検索に関するデータが扱いやすくなります。
4. 自然検索の見方|見るべき画面とチェック観点
見る場所は、次の四つに絞ると迷いません。
① どの言葉で見つかっているか。
Google サーチコンソールで、検索された言葉の一覧を見ます。
表示回数が多いのにクリックが少ない言葉は、タイトルや説明文の見直し候補です。
② どのページが入口になっているか。
Google サーチコンソールで、検索から入られたページを確認します。
上位のページは、冒頭の要約や写真、問い合わせボタンの位置を整えると成果が早く出ます。
③ サイトの中での動き。
Google アナリティクス 4で、自然検索から来た人がどのページへ移動したかを見ます。
途中で離れやすいページは、読みづらい要因(文字の詰まり、画像の重さ、スマホでの見にくさ)を疑います。
④ 問い合わせに近い動き。
Google アナリティクス 4で、問い合わせボタンのクリックや送信完了までの流れを確認します。
もし数が拾えていなければ、ボタンのクリック計測を入れておくと、改善の手が打ちやすくなります。
5. 改善アクションの打ち方|今日からできる具体策
● タイトルと冒頭の要約を整える。
検索された言葉を自然に入れつつ、対象と価値が一目で伝わる文にします。
例「戸田市の小学生向けチアダンス|体験可・初心者歓迎」。
これだけでクリック率が上がることが多いです。
● 入口ページの“次の一歩”を明確にする。
申し込み、料金を見る、場所を確認する、体験予約をする。
選択肢を増やしすぎず、ボタンは同じ色と文言で統一します。
● 読みやすさを最優先にする。
スマホで16px以上、行間はゆったり、段落は短めに。
画像は軽く、重要な文章の直後に入れがちな装飾は控えめにします。
● よくある質問を増やす。
電話やLINEで繰り返し聞かれる内容を、そのまま質問と答えにして追記します。
不安が減ると、問い合わせ率が上がります。
● 関連ページへのつながりを作る。
入口ページから、事例、料金、体験の流れ、アクセスへ。
迷わず進めるように、本文の途中と終わりにリンクを置きます。
● 写真と地図を最新にする。
Google サーチコンソールの数値に加え、地図アプリでの見え方も整えると、来店の障壁が下がります。
6. 90日運用と伴走プラン|無理なく続ける仕組み
1〜4週。
連携を完了し、毎週見る表を一枚作ります。
「検索された言葉」「入口ページ」「問い合わせにつながったページ」を記録。
入口ページの冒頭と見出し、問い合わせボタンの位置を整えます。
5〜8週。
よく見られている言葉を二つ選び、専用ページを強化。
事例や写真を追加し、関連リンクを束ねます。
問い合わせ前に離れやすいページは、要約とCTA(次の一歩のボタン)を改善します。
9〜12週。
強くなったページをトップやメニューから目立つ位置へ。
自然検索の伸びと問い合わせ数を見比べ、次のテーマを決めます。
無理なく回すことが最優先です。
株式会社T&Cでは、初期の連携から毎週の記録表づくり、記事の下書き、写真の入れ替え、問い合わせ計測の設置まで「運用代行」で伴走します。
予算に応じて、月1万円からのライト運用、記事と改善を同時に進めるプラン、広告の小さなテストを組み合わせるプランなどをご用意しています。
まずは現状の見える化から一緒に始めましょう。
まとめ
Google アナリティクス 4は「サイトに来てから」。
Google サーチコンソールは「検索で見つかるまで」。
二つの役割を理解して連携し、同じ場所を毎週見る習慣を作れば、自然検索は着実に伸びます。
タイトルと冒頭の要約、入口ページの“次の一歩”、読みやすさ、よくある質問、関連リンク。
この五つを回すだけでも、問い合わせまでの道はスムーズになります。
迷ったら、記録表を一枚にまとめ、数字を見てから直す。
それが、遠回りに見えて最短のやり方です。