「サイトを見に来てくれている人はいるのに、どのページが本当に役立っているのか分からない」。
「検索で見つかっているのか、SNSから来ているのか、電話や問い合わせにつながっているのかが、何となくしか分からない」。
中小企業のホームページ運用では、こうした悩みがとても多いです。
そして、この悩みを整理するために役立つのが、Google アナリティクスとGoogle サーチコンソールです。
ただし、この二つは名前を聞いたことがあっても、実際には「何が違うのか」「どちらを見ればよいのか」「両方必要なのか」が分かりにくいままになりやすいです。
その結果、導入だけしてほとんど見ていない。
見ても数字が多すぎて疲れてしまう。
何を直せばよいのか分からない。
こうした状態になりやすくなります。
ですが、実際に大切なのは難しい分析ではありません。
まず役割の違いを理解すること。
次に、検索で見つかる前後の動きを一本の流れで見られるようにすること。
そして、毎週同じ場所を見て、ページ改善に少しずつ反映することです。
これだけでも、自然検索からの集客はかなり見えやすくなります。
Google アナリティクスは、サイトに来た後の行動を見るのが得意です。
どのページに入って、どこへ移動して、問い合わせや予約ボタンを押したのか。
そうした流れを把握しやすいです。
一方でGoogle サーチコンソールは、検索結果に出る前後の数字を見るのが得意です。
どんな言葉で検索されたのか。
何回表示されたのか。
どのくらいクリックされたのか。
どのページが入口になっているのか。
こうしたことが分かります。
つまり、この二つは競合する道具ではなく、つなげて使うと強い道具です。
検索結果でどう見つかったか。
そのあとサイト内でどう動いたか。
最後に問い合わせや予約につながったか。
この流れが見えるようになると、何となくの運用から抜け出しやすくなります。
この記事では、Google アナリティクスとGoogle サーチコンソールを初めて触る方にも分かるように、まず違いを整理し、そのあと連携の考え方、見るべき数字、改善の進め方、90日で無理なく続ける方法までをやさしくまとめます。
「どこを見ればよいか分からない」。
「自然検索をもっと活かしたい」。
「ホームページ改善を感覚ではなく、少し数字を見ながら進めたい」。
そんな方に役立つ内容です。
1. まず全体像をつかむ|二つの役割の違い
Google アナリティクスとGoogle サーチコンソールは、どちらもサイトをよくするための道具ですが、役割はかなり違います。
ここを最初に理解しておくと、数字を見たときに迷いにくくなります。
Google アナリティクスは、「サイトに来た後」を見る道具です。
どのページから入ったのか。
何ページ見たのか。
どこで離れたのか。
予約ボタンや問い合わせボタンが押されたのか。
サイトの中での動きを見るのに向いています。
つまり、サイト内での流れを見るのが得意です。
一方でGoogle サーチコンソールは、「検索に出る前後」を見る道具です。
どんな言葉で検索されたのか。
その言葉で何回表示されたのか。
そのうち何回クリックされたのか。
平均してどのくらいの位置に出ているのか。
こうした“検索結果での見え方”を把握するのに向いています。
つまり、サーチコンソールは検索との相性を見る道具です。
たとえば、「戸田市 ピラティス」で表示はされているけれどクリックが少ない、ということはサーチコンソールで見やすいです。
一方で、その検索から来た人が、料金ページを見て問い合わせまで進んだのか、途中で離れたのかはGoogle アナリティクスの方が見やすいです。
この違いが分かると、「検索の数字はサーチコンソール」「サイト内の動きはGoogle アナリティクス」という整理がしやすくなります。
また、この二つを別々に見るだけでなく、つなげて考えると意味が大きくなります。
たとえば、ある記事が検索ではよく見られているのに、サイト内ですぐ離脱されているなら、タイトルや内容と期待がずれているかもしれません。
逆に、検索ではそこまで強くないページでも、来た人がよく問い合わせにつながっているなら、そのページは受け皿として強い可能性があります。
つまり、サーチコンソールだけでも、Google アナリティクスだけでも足りません。
二つを分けて理解しながら、流れで見ることが大切です。
この全体像が分かると、「どの数字を見るべきか」がかなり整理しやすくなります。
2. 連携の前に整える三つの準備
Google アナリティクスとGoogle サーチコンソールを連携すると便利ですが、その前に整えておきたい準備があります。
難しいことではありませんが、ここがずれていると後からつまずきやすいです。
一つ目は、管理するGoogleアカウントを整理することです。
会社用のアカウントで管理するのか。
代表の個人アカウントで管理するのか。
複数人が見るのか。
ここが曖昧だと、引き継ぎや権限で困りやすいです。
できれば会社側で使い続けやすい共通アカウントか、すぐ共有できる管理体制にしておくと安心です。
二つ目は、Google サーチコンソールでサイトの所有確認ができていることです。
サーチコンソールは、ただログインするだけではなく、そのサイトを管理していることを確認する必要があります。
ここが通っていないと、検索データを正しく扱えません。
また、Google アナリティクス側でも編集できる権限が必要になるため、連携する人が必要な権限を持っているかを確認しておくとスムーズです。
三つ目は、サイト側でGoogle アナリティクスの計測が正しく動いていることです。
すでにタグが入っていて、アクセスが記録されているなら大丈夫です。
もしまだ整っていない場合は、連携以前に、まずサイト訪問が記録される状態にしておく必要があります。
この時点であわせて見直したいのが、計測したい動きです。
たとえば、問い合わせ完了。
電話タップ。
LINEボタン。
予約ボタン。
こうした重要な行動を後から見たい場合、Google アナリティクス側で把握しやすい形にしておくと改善しやすくなります。
つまり準備段階で大切なのは、アカウント、所有確認、計測の土台の3つです。
ここを先に整えておくと、その後の連携も数字の見方もかなり楽になります。
逆に、準備を飛ばして進めると、「つながったはずなのに見られない」「権限が足りない」「どのURLを対象にすればよいか分からない」といった迷いが増えやすいです。
最初に少し整えるだけで、後の運用が安定しやすくなります。
3. 連携の進め方|基本の手順とつまずきポイント
連携の考え方自体は難しくありません。
Google アナリティクスのプロパティと、Google サーチコンソールの対象サイトを正しく結びつける、というイメージです。
手順の大きな流れとしては、まずGoogle アナリティクス側でサーチコンソールとのリンク設定を進め、そのあと対象のサーチコンソールプロパティを選ぶ形になります。
ここでつまずきやすいのが、権限の不足です。
Google アナリティクス側では編集できる権限が必要で、サーチコンソール側では確認済み所有者である必要があります。
片方だけ権限が足りないと、対象が出てこない、選べない、ということが起こりやすいです。
もう一つよくあるのが、URLの取り違えです。
wwwありとなし。
httpとhttps。
あるいはサブディレクトリ単位かドメイン単位か。
こうした違いがあると、「思っていたサイトと違うものを見ていた」ということも起こります。
特に複数サイトを持っている会社や、過去にURL整理をしている会社は注意が必要です。
また、連携した直後にすべてのデータが一気に見えるわけではありません。
反映に少し時間がかかることもあるため、設定直後に焦って何度もやり直すより、まずは対象と権限が合っているかを落ち着いて確認する方が大切です。
連携ができると、Google アナリティクス側でも自然検索の入り口やサーチコンソール由来の情報が見やすくなり、サーチコンソール単体だけでは分かりにくかった「その後の行動」までつなげて考えやすくなります。
つまり、連携の目的は、設定そのものではありません。
検索で見つかるまでと、サイトに来た後を一本の流れとして捉えやすくすることが目的です。
そのため、設定が終わったらそこで満足するのではなく、どの数字を毎週見るかを先に決めておくと、道具として活きやすくなります。
手順自体はシンプルですが、権限、対象URL、反映までの考え方、この3つを押さえておくと、連携で迷いにくくなります。
4. 自然検索の見方|見るべき画面とチェック観点
連携ができたとしても、数字の見方が分からなければ改善につながりにくいです。
ただ、最初から全部のレポートを見る必要はありません。
見る場所をいくつかに絞ると、かなり整理しやすくなります。
まず見るべきなのは、どんな検索語で見つかっているかです。
サーチコンソールでは、クリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位を見ることができます。
ここで、表示回数は多いのにクリックが少ない言葉があれば、タイトルや説明文が弱い可能性があります。
一方で、順位は高くなくてもクリックされている言葉があれば、その表現はニーズに合っているかもしれません。
次に見るのは、どのページが入口になっているかです。
どの記事。
どのサービスページ。
どのローカルページ。
ここが分かると、どのページを先に強化すべきかが見えます。
入り口ページの中でも、表示は多いけれどクリックが少ないページは、タイトルや冒頭の要約を整える余地があります。
逆に、クリックされているのにその先で離脱が多いなら、内容や導線の見直しが必要かもしれません。
そこでGoogle アナリティクスを見ます。
自然検索から来た人が、次にどこへ進んだか。
途中で離れていないか。
料金ページを見ているか。
問い合わせボタンに近づいているか。
こうした動きを見ると、ページの役割が分かりやすくなります。
たとえば、あるコラム記事は入口として強いけれど、その先にサービスページへの導線が弱いかもしれません。
そうなら、関連記事やサービスページへのリンクを足すだけでも改善につながります。
また、自然検索の見方で大切なのは、順位だけに振り回されすぎないことです。
順位は参考になりますが、それだけで成果は決まりません。
実際には、表示されて、クリックされて、そのあと読まれて、最後に行動してもらえるかが大切です。
そのため、サーチコンソールで入口を見る。
Google アナリティクスでその後の流れを見る。
この順番で考えると分かりやすいです。
最初は、検索語、入口ページ、次の移動先、問い合わせに近い動き。
この4つくらいに絞って見るだけでも十分意味があります。
5. 改善アクションの打ち方|今日からできる具体策
数字を見ても、何を直せばよいか分からないと止まりやすいです。
そこで大切なのは、「数字を見たら、まず一つだけ直す」という考え方です。
一気に全部を変えるより、改善の理由が分かりやすくなります。
たとえば、表示回数は多いのにクリックが少ないページなら、最初にやりやすいのはタイトルと冒頭の見直しです。
タイトルは、検索する人の言葉に近いこと。
誰向けかが分かること。
何が分かるかが一目で伝わること。
この3つを意識すると改善しやすいです。
たとえば「戸田市の小学生向けチアダンス|初心者歓迎・体験可」のように、対象と価値が分かる形です。
次に、入口ページの冒頭の要約も大切です。
記事に入った瞬間に、「この記事で何が分かるか」が見えると読みやすくなります。
長い前置きより、先に結論がある方が離脱を減らしやすいです。
また、サイト内の導線もすぐ直しやすいポイントです。
入口ページを読んだ人が、そのまま料金、事例、アクセス、予約へ進めるようになっているかを見直します。
もし進みづらいなら、本文の途中や最後にリンクやボタンを置くだけでも違います。
さらに、よくある質問を追加するのも効果的です。
実際にLINEや電話でよく聞かれることは、そのまま検索ニーズでもあることが多いです。
料金。
時間。
持ち物。
初心者でも大丈夫か。
子連れでも問題ないか。
こうした内容をページに入れておくと、問い合わせ前の不安が減ります。
写真や地図も見直しやすい改善点です。
特に地域ビジネスでは、アクセスの分かりやすさや実際の雰囲気が重要です。
外観。
内観。
駅からの導線。
実際の利用シーン。
こうした情報があると、読んだ人が行動しやすくなります。
大切なのは、数字を見たあとに必ず何か一つ修正することです。
見るだけでは変わりません。
ですが、一つずつ直していくと、検索流入も問い合わせ率も少しずつ整っていきます。
6. 90日運用と伴走プラン|無理なく続ける仕組み
Google アナリティクスとGoogle サーチコンソールは、一度設定して終わりではありません。
役立つ道具にするには、無理なく続けられる運用の形が必要です。
おすすめなのは、90日単位で考えることです。
最初の1か月では、まず見る場所を固定します。
検索語。
入口ページ。
自然検索からの動線。
問い合わせに近い行動。
この4つを毎週同じタイミングで確認できるようにします。
ここで大事なのは、毎日細かく見すぎないことです。
数字は日々揺れるので、週1回くらいで十分です。
次の1か月では、強いページと弱いページを分けて考えます。
強いページは、関連記事を足したり、リンクをまとめたりしてさらに伸ばします。
弱いページは、タイトル、冒頭、CTA、FAQ、写真などを一つずつ直します。
最後の1か月では、サイト全体の流れを整えます。
トップページから強い記事へつなぐ。
サービスページから事例へつなぐ。
GoogleビジネスやSNSとの整合を取る。
こうして、自然検索の入口がサイト全体の強さにつながるようにします。
この90日運用で大切なのは、全部を完璧にやることではなく、見る→直す→また見る、を繰り返すことです。
そのため、社内で時間を取りにくい場合は、記録表を一枚にまとめたり、外部の伴走を使ったりする方が進みやすいこともあります。
株式会社T&Cでは、こうした運用を「難しい分析」ではなく「毎週の見える化」として続けやすい形で整えることを大切にしています。
連携の初期設定。
見るべき数字の整理。
記事やサービスページの改善案。
写真やFAQの見直し。
必要に応じた小さな広告テスト。
こうしたことを、会社の状況に合わせて少しずつ進めるイメージです。
重要なのは、続けられるかどうかです。
毎週少しずつでも、検索の入口とサイト内の流れを見ながら改善する方が、後から大きな差になりやすいです。
まとめ
Google アナリティクスは「サイトに来てから」。
Google サーチコンソールは「検索で見つかるまで」。
この違いを押さえて連携し、検索から問い合わせまでの流れをつないで見ることが、自然検索を伸ばす第一歩です。
難しい分析よりも、まずは検索語、入口ページ、その後の動き、問い合わせに近い行動を見ることが大切です。
そして、タイトルを直す。
冒頭を分かりやすくする。
FAQを足す。
導線を整える。
こうした小さな改善を続けることで、検索からの集客は少しずつ強くなります。
株式会社T&Cでは、ホームページ制作だけでなく、こうしたアナリティクスとサーチコンソールの使い分けや、自然検索を見ながら改善を続けるための仕組みづくりも大切にしています。
「どこを見ればいいか分からない」。
「連携したいけれど難しそう」。
「数字を見ながら、実際の改善につなげたい」。
そんな方は、まずは毎週見る指標を4つに絞るところから始めてみてください。